通備門において初学者は十蹚弾腿から始めるのが一般的なようですが、私が最初に学んだのは一路劈掛拳でした。当時、馬先生は忙しかったためか学び始めた最初の頃は、代理として白鴻順先生が教えてくれたのですが、劈掛拳を最初にしたのは馬先生の指示か、或いは白先生の考えだったのかは分かりません。私見によれば一般的な学習の流れとして劈掛拳等の複招からなる套路は十蹚弾腿のような単招の後に学ぶのが自然に感じます。特に十蹚弾腿は馬歩、弓歩等通備拳というより中国武術の基本を学ぶには最も適していると言えるでしょう。但し、八極拳に於いては、単招練習である「金剛八勢」よりも、「架子功」としての位置付けである「八極小架」を先に練習する方が自然に感じます。もし、馬先生が劈掛拳から学ばせるようにしたのであれば、かなり昔の事で何を話したか記憶がないのですが、馬先生との面談の時に武術経験がある事を伝えた可能性があり、十蹚弾腿は後からでもいいと考えたのかも知れません。余談ですが、八極拳も「八極拳」を先に学び「八極小架」が後だったのですが、本来「八極小架」、「八極拳」の順で学ぶのですが、これは白先生の考えで先に「八極拳」になったと思います。このように私は体系的順序を追って学んできたわけではないのですが、現在進行形で私自身も学ぶ側の人間でありながらも今まで学んできたものを、体系の中で位置付けして整理したものを、当会での学習過程としていくつもりです。
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