2019年1月12日土曜日

馬賢達先生の通備拳 その2

馬鳳図先生から教えを受けた人達もそれぞれ各人の風格となっていったのでしょうが、馬賢達先生について言えば、学生時代に体育を専門に学ばれスポーツ各種(ボクシング・重量挙げ・その他球技等)をされた経験が反映され、独特の風格を有したと思われます。また、私の見聞きした事から馬先生は通備八勢などの養生功の練習はあまり好まれず、馬先生の気質、時代的、環境的な要因も加わり武術の実用を重んじ、それがまた、スポーツ各種の益するところをも柔軟に取り入れる事ができたのではないかと思います。例えば太極推手(八極拳の研究のために練習する)のようなものはそのままの形で練習体系に取り入れられ、その他有形無形のものは馬先生の技芸として消化された為(例えば筋トレ(西洋式?)、ただし、特にオススメはされなかった)、通備拳自体はほぼそのまま変化させなかったのではないか(或いは必然性がなかった)と思います。